鹿の王 水底の橋|上橋菜穂子

鹿の王 水底の橋では、テーマは愛と政治に

今回は、前作より政治的な思惑や愛についてのテーマとなっていました。

私は上橋菜穂子さんの描く戦闘描写が好きなので、それが登場しないのは残念でした。

しかし、その分人間の心の揺れ動きや、謎解きの部分の面白さが強まっていた感じがしました。

様々なしがらみによって翻弄されながらも自分の信じる道を歩む人々の強さと悲しみの描写が、読んでいてとても胸にくるものがありました。

スピンオフだけど王道

位置付けでは、鹿の王のスピンオフ的な作品の気がしました。ただ、メインテーマは鹿の王の初期から底流に流れるものですし、好きなキャラクターだったので、私的にはスピンオフだけど、どこか最初からあった作品のテーマの一つが完結した。と言うような気がしました。

今回も本を購入してから一気に読んでしまいました。本当に上橋さんの作品は面白いなぁと改めて思いました。

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